販売を目的とした製品や商品に対して発生する「輸送費」「保管費」「荷役費」「梱包費」「その他流通加工費」などを総称したものに物流コストがあります。アパレル業界においては、縫製工場における出荷検品から、各企業での出荷検品・保管・品揃・物流加工・出荷検品を経て小売店での入荷検品の一連の流れが該当します。2004年とデータ的には若干古いものの関係内容に関しては社団法人 日本アパレル産業協会によって公表されており、ここでは市場全体を見た場合、売上高8兆円に対して物流費が4,000億円、売上高の5%の割合を持つことが示されています。コストに関しては、日本ロジスティック協会によっても最近の全職種平均コストとして5%弱が公表されており、アパレルにおいては、ここでの数字に近い内容になっています。

アウトソーシングによるコストの削減とメリットについて

コストに関しては流通一連の内容がありますが、現在、その多くはアウトソーシングされることで行われています。アウトソーシングを行うメリットは、まず1つにコストの削減があります。アウトソーシングの大きな特徴として、従来はそれぞれの工程を業者ごとに委託していたものを1つにできる点があり、ここでは、保管する倉庫の確保から配送までワンストップで行うことが可能となります。2つ目にはコストの明確化があります。コストには倉庫や車両、人件費などの固定費とともに梱包材料などの変動費が発生しますが、混在すると非常に分かりにくくなってしまうことになります。しかし、導入することで全てが変動費となるため、コストの明確化を図ることができます。3つ目としては業務の効率化があり、他にも、サービス強化を図ることやコア業務に集中できるために、結果として商品やサービスの質を向上されることができます。

アウトソーシングの作業内容とコストについて

アウトソーシングの一般的な内容は、大きくは、基本体系となる基本料金、保管費用、入庫費用、梱包費用、発送費用と、オプションとして設けられている流通加工費用、棚卸費用、返品交換費用との2つがあります。このうち基本料金と保管費用が固定費用に該当し、入庫費用、梱包費用、発送費用は変動費として扱われます。実際の費用は、基本料金のみはシステム使用料として月額料金が定められていることが多く、他に関しては商品の量によっても違いがあります。例えば、3,000ピースで219,700円、1,500ピースで122,000円の場合などでは保管料とシステム利用料、窓口対応料は別途清算となっています。また、概算サンプルとして掲載している物流企業では、基本料金10,000円、保管費用10坪で50,000円、入荷基本料7,200円、売れ筋作業従量費15アイテム600円、その他作業従量費1,440円、梱包作業費70,000円、梱包資材費56,000円、発送費用273,000円で合計468,240円としており、利用では事前に見積を取った上で契約をすることが重要になります。